●イラン語族 イランごぞく
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インド=ヨーロッバ語族の一派。時期的に区分すると,[1]古代イラン語[2]中期イラン語[3]近代イラン語に分類される。古代イラン語は,主としてアヴェスタ語と古代ペルシア語に二分され,前者はゾロアスター教『アヴェスタ』経典に用いられ,後者はアケメネス朝諸王の楔形文字碑文に見出される。中期イラン語には,パルティア語・中世ペルシア語・バクトリア語・ソグド語・サカ語などがある。パルティア語・中世ペルシア語は,それぞれアルサケス(パルティア)朝・ササン朝の公用語であり,後者は碑文やゾロアスター教・マニ教経典類に残されており,アラム文字とパフラヴィー文字で記されている。近代イラン語のなかで最も重要な言語は,近世ペルシア語であり,中世ペルシア語の日常語ダリー語を基礎にしてアラビア文字を取り入れ,9世紀ごろに成立した。ほかに北西系に属するクルド語・バローチ語,東方系に属するパシュトゥ語(アフガン語)・カフカズのオセット語・パミール地方の諸語などがある。