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●イブン=アッズバイル

AD662 

 622〜692 ウマイヤ朝に反旗を翻した僭称カリフ。父は預言者ムハンマドの教友で重鎮のアッズバイル。ムアーウィヤ1世の死後,カリフのヤジード1世に忠誠を誓わず,メディナに拠った後,メッカに逃れた。683年,ヤジード死去の混乱に乗じ,メッカでカリフを宣言した(第2次内乱)。シリアの一部を除くイスラーム世界の大半が彼を支持し,一時はウマイヤ朝にとって代わる勢威があった。しかし,イラクのクーファに拠った過激シーア派の頭目ムフタールとの闘争などで衰退し,ウマイヤ朝の中興の祖で5代カリフ,アブド=アルマリクの反攻をゆるし,メッカのカーバ神殿に籠城後戦死した。このときの包囲攻撃でメッカのカーバ神殿,および聖なる黒石が破損した。預言者ムハンマド一行のメディナ移住後,ムハージールーン(移住者たち)のあいだに最初に誕生した男子。また,彼の母のアスマーは,初代カリフ,アブー=バクルの長女で,ムハンマドの妻アーイシャの姉。