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●イフリーキーヤ

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 イフリーキヤともいう。現在のチュニジアのあたりを古代ローマ人が“アフリカ”と呼んでいたのを,アラビア人がなまって“イフリーキーヤ”と呼んだのが,このことばの由来である。範囲は時代によって多少異なるが,アグラブ朝以後は,一般にチュニジアを中心とした,リビア西部およびアルジェリア東部を含んだ地域をさすようになった。イフリーキーヤは,ウマイヤ朝カリフの時代からアッバース朝第5代カリフ,ハールーン=アッラシードのころまで,カイラワーンの総督のもとで中央政府の支配を受けていたが,9世紀にイブラーヒーム=イブン=アル=アグラブが総督に任じられると,アグラブ朝として事実上独立した。アグラブ朝以後も,ベルベル系のムワッヒド朝など,さまざまな独立王朝が,イフリーキーヤに誕生した。