●位封 いふ
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律令に規定された位階にもとづいて与えられる封戸。大宝令にもとづいて,701年(大宝1)7月に食封制が施行された。天武朝以来,小錦下(令制の五位相当)以上の人々に食封を与える方針がとられていたが,大宝令では三位以上に位封を与え,四位・五位には位禄を支給することに改めた。それによって,親王には,一品(いっぽん)に800戸,二品に600戸,三品に400戸,四品に300戸(内親王は半減する)の位封を授け,諸臣には,正一位に300戸,従(じゅ)一位に260戸,正二位200戸,従二位に170戸,正三位に130戸,従三位に100戸の位封を与えることになった。ところが,705年(慶雲2)11月に五位の位禄を増し,706年2月に四位に位封を与えることによって,官人層の不満を緩和せねばならない事態がおこった。位封には課戸をあてることになっていた。そして,封主は,調庸の全部と租の2分の1を与えられたが,739年(天平11)には,封戸の租を封主に全給することに改めた。