●位牌 いはい
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死者の霊を祀るために戒名(法名)・俗名・死亡年月目,行年を記して仏壇や寺院の位牌壇に安置する木牌,霊牌ともいう。死亡時は白木の位牌で,野位牌は墓地へ,内位牌は家の祭壇に安置する。一般には四十九日の忌明けに野位牌は墓に埋めあるいは焼き,内位牌は寺に納めて,各家の仏壇には漆塗・朱塗・金箔塗の本位牌を安置する。『春秋』には埋葬後死者の霊を迎えて祭る虞祭に依代(よりしろ)として桑の木で虞主をつくり,13カ月目の練祭には虞主を埋めて栗の木でつくった栗主にかえて廟におさめたとあり,位牌の習俗は儒礼の影響がみられる。民俗的にイハイギ(斎木)に起原を求める説もあるが,禅僧が宋時代の中国からもたらし,16世紀には庶民のあいだに広まり,江戸時代に一般化されたとみられる。生前につくられる位牌は逆修牌といい普通の順修牌と区別される。33回忌や50年忌の弔い上げには位牌を焼却あるいは寺に納める習俗もみられる。