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●イドリース朝 イドリースちょう

アフリカ モロッコ王国 AD789 イドリース朝

 789〜926 モロッコの王朝。第4代カリフ,アリーの子孫であるイドリース1世(在位789〜791)によって建設された。イドリース1世がメディナでの反乱で敗れた後,モロッコに逃れ,この地のベルベル系の部族の協力を得て,アッバース朝から離反してこの王朝を建設した。モロッコにおける自立的政権の始まりをなす。この王朝の時代には,首都としてフェスが建設され,イベリア半島や北アフリカからの移住者を吸収して,都市の発展がみられた。9世紀の中ごろ以降には政治的分裂がすすみ,10世紀にはファーティマ朝,後ウマイヤ朝の圧迫を受けて,しだいに衰退した。この王朝の王家は預言者ムハンマドの血統をひいていたため,社会的にも尊敬され,イドリース1世は,後世,モロッコで代表的な聖者(マラブー)とみなされ,崇拝の対象となった。