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●糸割符制度 いとわっぷせいど

アジア 日本 AD 

 江戸時代の生糸輸入貿易のための機構。正式には白糸(しらいと)割符商法といい,ポルトガル人はパンカドと呼んだ。16世紀後半,中国の生糸はポルトガル商人を通じて日本に輸入されていた。当時需要も伸び最大の輸入品であったためポルトガル商人は莫大な利潤を得た。17世紀に入るとスペイン・イギリス・中国なども日本との貿易を行うようになり,日本からも東南アジア・中国に貿易船が出向くようになった。1604年(慶長9)江戸幕府は,貿易利潤の独占をねらい,堺・長崎・京都の大商人に一括購入と価格の決定権を与え,国内販売させた。これが糸割符の始まり。のち江戸・大坂の商人が加わった。1635年(寛永12)ポルトガル以外の船の生糸にも適用され,幕府が輸入生糸を完全に統制,しかし,この制度は中国商人の抵抗にあい(1655,明暦1)廃止された。1672年(寛文12)市法売買に変わり,1684年(貞享1)再び糸割符として復活したが,国内の生糸生産が増すとともに形骸化した。