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●イドリース派 イドリースは

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 19世紀初めに成立したイスラーム神秘主義教団(タリーカ)。創立者のアフマド=ブン=イドリース(1760〜1837)はモロッコの出身であるが,メッカに定住して,ここで宗教活動を行った。彼はイスラーム神秘主義者(スーフィー)であったが,同時にワッハーブ派の影響も受けて,復古主義的な改革主義の立場もとった。彼の立場には,イスラーム神秘主義(スーフィズム)の立場と復古主義的なイスラーム改革運動の二つの立場がみられるのが特徴である。彼はその改革主義的な立場のために,メッカの保守的なウラマーに圧迫されて,メッカを追われ,アシール地方に逃れ,そこで死んだ。彼の創立したイドリース教団はあまり発展しなかった。しかし,彼の弟子たちの創始した教団であるサヌーシー教団(サヌーシー派)とミールガニー教団は,それぞれ,リビアとスーダンで有力な教団として発展した。