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●伊藤若冲 いとうじゃくちゅう

アジア 日本 AD1716 江戸時代

 1716〜1800(享保1〜寛政12)江戸中期の画家。名は汝鈞,字を景和といい,若冲・斗米庵と号した。若冲は京都錦小路の青物問屋「桝屋」に生まれ,父の没後,源左衛門を襲名して家業をついだが,1754年(宝暦4)には家督を弟に譲って画業に専念した。画は若いころから好きで,初め狩野派の絵師についたが,その画にあきたらず,さかのぼって中国の宋元画に学んだ。やがて物を描いた宋元画を模写することよりも,親しく物を描くことによって学ぶことの大切さに気づき,窓下に鶏を飼って写生し,また問屋街で魚介類などを観察して,独自の花鳥画の世界を展開した。御物の『動植綵画』(どうしょくさいえ)30幅は,尊敬する大典禅師が住む相国寺へ寄進したもの。明清の花鳥画に学んで,動物や植物を克明に描写し,華麗な彩色を施してあり,わが国の写生画の先駆的な作品として知られている。他の代表作には,豊中市西福寺の襖絵『群鶏図』6面などがある。