50音順    検 索

●伊藤左千夫 いとうさちお

アジア 日本 AD1864 江戸時代

 1864〜1913(元治1〜大正2)明治期の歌人・小説家。本名は幸次郎。別号は春園(はるぞの)・無一塵庵(むいちじんあん)主人など。千葉県成東町に生まれた。1881年(明治14)上京,明治法律学校に入ったが,眼疾のため中退帰郷。のち再び上京して牛乳店に勤め,1889年(明治22)以後本所茅場町で牛乳搾取業を経営した。初め旧派の歌を詠んだが,1900年(明治33)1月正岡子規を訪ね,以後忠実な門下生として傾倒した。1903年(明治36)6月,長塚節らと「馬酔木」を,さらに1908年(明治41)10月には「アララギ」を創刊して,大正以後の同派興隆の基礎をつくった。晩年は島木赤彦斎藤茂吉らと対立したが,『ほろびの光』(1912・大正1)など人生の寂寥に参入して沁み徹るような声調の歌を詠み,『叫びと話』(1912,13・大正1,2)に代表される優れた歌論を生んだ。小説は,1906年(明治39)1月処女作『野菊の墓』を発表して好評を博し,以後『隣の嫁』(1908年・明治41年1月)『分家』(1911年・明治44年3月〜7月)など30編近く書いている。

01

02