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●一遍上人絵伝 いっぺんしょうにんえでん

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 一遍(智真)の生涯を絵ときしてその教えを述べた鎌倉時代の絵巻物。この絵巻物は,時宗教団の発展のすさまじいときに,一遍の死直後につくり始めたもののようである。現存のもので12種類もある。絵巻物としてまた美術作品として、価値の高いものは京都の歓喜光寺に伝わる一遍聖絵である(東京国立博物館蔵)。この絵のなかに一遍の旅と自然と伝道とのかかわりあい,当時の寺院の姿をみることができる。また,庶民の姿を知ることもできる。絵巻は48の場面に展開し,宋元画の描法を取り入れた風俗風景と情趣を美しく描写している。絵は平安時代以来の大和絵の伝統をふまえ,円伊(天台宗僧侶)筆であるが,彼の正体は不明である。一遍の死後10年ごろ成立している。

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