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●一般意志 いっぱんいし

ヨーロッパ フランス共和国 AD 

 フランスの啓蒙思想家ルソー(1712〜78)の用語で,彼の国家理論の基本的概念。ルソーは,当時の文明社会の批判の上に立って,自由で平等な国家の新しい構成原理を考え,その著『社会契約論』(1762)で,国家は各個人の自由意志による社会契約によって成立するが,その場合,成員各個人は自然人としての自己を放棄して,まったく新たな一体としての公共我を形成し,この人民の本性からの国家唯一最高の意志に従うとした。これを一般意志と呼び,よって個々人は,私欲に左右されがちな自己を,公的人格としての人民の意志であるこの一般意志の指導下に置くことで,自己本来の意志に従うこととなり,その自由と権利を最大限に保障されるとした。このようにルソーは,国家構成の基盤を自然法から解放して,人民の意志に求めた。この直接民主政による一般意志形成の思想は,フランス革命の端緒をひらいた。