●一寸法師 いっすんぼうし
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子供に恵まれない両親が神仏に願を掛けて子供を授かるが,異常に小さい姿で生まれる。しかし,主人公は機智を働かせて,危難を克服し,幸福な結婚をしたり,立派な若者に変わるという昔話。主人公は,一寸法師のほか,五分次郎,豆のように小さいので豆太郎,母親の親指から生まれたので親指太郎などと呼ばれたりする。タニシの姿で生まれた息子が長者に聟入りする田螺息子の昔話も,同系統のものである。また,桃太郎の昔話や瓜子織姫の昔話も,桃や瓜から生まれたことから,やはり主人公は異常に小さい姿で生まれたと考えられる。すなわち,すぐれた霊力を持つものが異常に小さい姿でこの世に出現するという昔話が広くみられるのであり,これらの主人公は小さ子と総称されている。『古事記』に登場する,蛾の皮を衣服にして現れ,大国主命(おおくにぬしのみこと)とともに国をつくり堅めた少名毘那神も小さ子であり,小さ子の系譜は古代までさかのぼることができる。