50音順    検 索

●磯節 いそぶし

アジア 日本 AD 

 茨城県の那珂川が太平洋に注ぐ河口の北側に開けた港町,茨城県那珂湊市の花柳界で,酒席の騒ぎ唄として歌われてきた。この唄の源流は「イッチャ節」の一種らしい歌謡が,那珂湊化したようである。1867年(慶応3)になって,藪本萬吉(通称ゲタ萬)という芸者置屋の主人が,今日の形に整えた。その後川の南側にある茨城県東茨城郡大洗町の花柳界に入った「磯節」は,水戸の奥座敷の酒席の唄として有名になりはじめた。そこへ関根安中という按摩が,横綱常陸山谷右衛門をひいきにつけ,諸国で「磯節」を歌って回ったため「安中の磯節」として,日本中に大流行しはじめた。それは1903年(明治36)以降のことである。その後は,「磯節」は大洗の唄として,茨城県を代表する唄である。