●伊勢神宮 いせじんぐう
アジア 日本 AD
三重県伊勢市にあり,天照大御神を祭る皇大神宮と豊受大御神を祭る豊受大神宮およびそれらの別宮と摂・末社などからなっている。すべてで125所,祭神の総数は140座といわれる。皇大神宮は一般に内宮と称せられ,垂仁天皇25年に五十鈴川の川上に斎宮を建てたのがその起源とされている。天照大御神は皇室の祖神であり,日本民族の親神とされている。豊受大神宮は外宮と称せられている。雄略天皇の夢に天照大御神のお告げがあり御饌の神として丹波国から遷座された。豊受大御神は,稲作や養蚕だけでなく,その加工まで始められた産業神ということができる。内・外宮の成立について田中卓氏は〈雄略天皇の御代には,天照大神の神格の分離が行はれて,農業神的性格は新しく奉遷せられた外宮に譲り,皇祖神たる内宮の祭神は,さらに高次の日神として純化発展をみた〉と説いている。遷宮については,685年(天武天皇13)に国家の制度として決められ,693年(持統天皇4)の第1回から始まった。以後20年ごとに遷宮はつづけられ,戦国時代の約120年問の儀式の中断を除いて,現在にいたっている。
![]()