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●伊勢参宮 いせさんぐう

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 伊勢詣ともいい,伊勢神宮への参詣のこと。古代にあっては私幣禁断であったが,律令体制の動揺に従い,広く解放された。参宮は中世を通じて盛んになるが,初めは僧侶・武士が中心で,一般民衆の参宮は畿内を除いては未発達であった。中世には,各地に関銭徴収の目的から関所が乱立しており,伊勢参宮街道とて同様であった。このため参宮は経済的にも非常に困難である。豊臣秀吉の統一に従い,関所が廃止され,これは参宮量の増加をもたらす一因となる。江戸時代の参宮者は,武士から農民・商人層へと移行して,年間40〜50万人に及ぶ参宮量があったといわれる。伊勢参宮の発展の要因として,経済の発展・参宮に対する国民的義務観・御師の活躍・伊勢講の出現があげられる。参宮の時期は1・2・3月の農閑期に集中しており,参宮率をみると,経済力を背景とした商人・町人に多い。伊勢参宮は多くの場合,抜け参りの形式をとることがある。また,お蔭参りという群参もみられた。