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●伊勢講 いせこう

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 室町・戦国期をへて,伊勢参宮は庶民層へと広がった。しかし自力で参宮することは経済的にも弱体であるので,伊勢を信仰する者が集まり,結びあったもの。伊勢講の初見は,室町初頭に認められるが,畿内先進地帯では室町中末期には普及しはじめた。全国的に急速に普及するのは江戸時代になってからである。講は参宮実現によって解散することなく,参宮のほかに伊勢信仰者の日常的な集まりの場となり,恒久的に団体となっている。講の財産として伊勢講田(神明講田)を保有するものもある。多くは戦後米軍の命令によって解散した。くじ引きで2,3人の代表を選ぶ代参形式が一般的で,代参は農閑期に実施される。出発に際し,講中が集まり“デタチ”の祝いをし,帰村のときには村境まで出迎えに行き“サカムカエ”を行う。参宮者は,講ごとに指定される御師の宿坊に泊り,内外宮を参拝して太々神楽を奉納し,土産として御祓いを買ってくる。

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