●伊勢音頭 いせおんど
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伊勢古市や川崎(宇治山田町の北)あたりの盆踊り唄と,近在農村の祝儀唄などが一つになってできたものといわれる。18世紀の初めころ,伊勢神宮の御師であった奥山桃雲らによってつくられた「川崎音頭」という盆踊り唄がひろまったもの。これは遊郭などで三味線に合わせて歌われたあそび唄といえる。「有馬土産」「道成寺」「放下僧」「仮寝の枕」などという曲がある。この伊勢音頭の特徴は,唄の終わりを「之」で結んでいるところにある。他方,道中唄としての伊勢音頭もある。伊勢参宮の途次に歌われる。伊勢方言は“ナアナアことば”ともいわれるように語尾を“ナアー”とのばす癖があるが,道中唄の場合には,歌いだしに“伊勢はアナ”というように長くひくことが多い。また合いの手として“ヤートコセーエ,ヨーイヤナー”と入ることから“ヤートコセ節”ともいわれる。