50音順    検 索

●伊勢神楽 いせかぐら

アジア 日本 AD 

 伊勢神宮の御師の家で行った神楽。願主の費用の多少により,太々神楽・太神楽・神楽の別がある。神殿に神座を設け皇太神を勧請し,御師配下の神楽役人が演じる。神前の釜で、“湯立て”を行い,神楽を歌い神楽舞を舞うことを主としている。“湯立て”とは,禊の祓いだったものが,献湯の意も生じている。釜に湯を湧きたぎらせ,その湯を勧請の諸神に献じる。神子は両手に笹束をもって舞い,笹束を釜の湯にひたしては祈祷の神歌を歌いながら湯花を掬うようにして諸方にふりかける。集まった人々も同じ湯を受けて清まるというもの。このほかに,御師が各地を回壇するとき,獅子舞・放下芸を行うが,この獅子舞を伊勢太神楽という。『嬉遊笑覧』に〈獅子舞は伊勢の吾鞍川より出るを学びて諸州に太神楽あり。獅子舞はもと田楽にとり,神事に用ひたり。大神楽とは伊勢に太々神楽といふことあれば,それによりて名付たるか。また代神楽とも書るは,代参り代垢離などの意にやあらむ〉と記されている。