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●出雲系神楽 いずもけいかぐら

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 島根県八束郡鹿島町の佐太(佐陀)神社の御座替(ござかえ)の神事から発した神楽。御座替の神事は,毎年9月24・25日に行われ,まず神職が年ごとに敷き替える神座のゴザや榊(さかき)・鈴・幣(へい)などの採物(とりもの)をもって舞う。これは七座の神事と呼ばれ,7番の舞いからなる。これに加えて猿楽の能が演じられた。神話や諸社の縁起をしくんだもので,12番ある。この七座の神事と能が諸方に伝えられ,形も変わり,曲目も増えていった。岩戸神楽・神代神楽・太々(だいだい)神楽・里神楽などの名で呼ばれるのは,ほとんどこの系統の神楽である。分布は広く,中国・四国をはじめ,九州から関東・奥羽地方にまで及んでいる。多くは神楽殿と呼ばれる舞台をもち,採物の舞いと面をつけた能系統の舞いとをまじえて演ずる。

〔参考文献〕芸能史研究会編『日本の古典芸能1 神楽』1969,平凡社