●イスマーイール1世 イスマーイールいっせい
アジア イラン・イスラム共和国 AD1487 ティムール帝国
1487〜1524(在位1501〜24)イランのサファビー朝の創設者。カスピ海西南岸のアルダビールの地で神秘主義教団教主ハイダルの子として生まれ,幼時から苦難の日々を過ごしたが,教団信徒で教主に熱烈な忠誠を捧げたトルコマン系クズルバシュ部族の強力な支持により,仇敵白羊朝とシールワーン=シャルールの地で戦って同朝を倒し,1501年にタブリーズに入城して新王朝を創設した。彼は,人心の統一とスンナ派オスマン=トルコとの対決のために,王朝樹立の直後にイスラム=シーア十二イマーム派を国教に制定し,1510年までにイラン全土を平定して民族国家の基礎を確立した。彼がィラクまで版図を拡大すると,脅威を感じたオスマン=トルコのスルタンは1514年に侵入し,チャールディラーンの決戦でイラン軍を撃破した。これ以降,彼は自ら軍を率いず,西欧諸国との同盟によりオスマン=トルコを両面から攻撃しようとはかったが成功しなかった。