●イスファハーン
アジア イラン・イスラム共和国 AD
イランの中部地方にある都市。人口は1976年実施のセンサス調査で67万人。ザーグロス山脈に囲まれた標高1,600mの盆地でザーヤンデルード川が流れ,豊かなオアシス都市である。前6世紀,バビロンの捕囚でイラクにいたユダヤ人が移住してできたといわれている。その後,アッシリア,メディア,パルティア,ササン朝の支配を受け,後7世紀,アラブの征服によってイスラーム都市として生まれ変わった。ブワイフ朝のアドゥド=アッダウラ(949〜983)は市壁を建設して本格的な町づくりを行い,11世紀のセルジューク朝時代には一時的に首都にもなった。その後モンゴルの遊牧民,ティムール朝軍の来襲,破壊で荒廃したが,1597年,サファヴィー朝がここに都を遷したことで70万人の人口を擁する大都市に発展し,政治・経済・宗教(イスラーム=シーア派)の中心になった。しかし,1722年,アフガン遊牧民の侵略を受けてまたもや荒廃し,盛期のにぎわいを回復できずに近現代にいたっている。