●異常心理 いじょうしんり
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平均的な状態から逸脱した心理状態のことで,精神病,精神病質などの精神的疾患だけでなく,正常人における例外的心理状態(夢や催眠状態)をも含める。異常心理の代表的なものとしては,幻覚や妄想がある。幻覚は,外界の刺激が存在しないのに知覚される異常体験のことで,感覚分野によって,幻覚・幻聴・幻触・体感幻覚・幻嗅・幻味・平衡覚幻覚・幻肢などに分類される。臨床的には,精神分裂病で出現することの多い言語幻聴が重要である。妄想とは,不合理な内容の思考・判断で,主観的に極端な確実性をもち,訂正不可能なもののことである。発生的に了解不能な妄想をl次妄想,了解可能なものを2次妄想と呼ぶ。1次妄想はその出現様式により,妄想気分・妄想着想・妄想知覚に分けられ,なかでも妄想気分は,世界が破滅するという世界没落体験として出現することもある。