●石鎚山信仰 いしづちやましんこう
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伊予(愛媛県)の高嶺として知られている石鎚山に対する信仰。役小角(えんのおずの)が蔵王権現を祭ってから修験道の霊山となったといわれている。毎年7月1日から10日までがお山開き(お山市)で,白装束の信者や山伏が数万人も登山するが,1日だけは今日も女人禁制となっている。山開きには3体の御神像と権現様をリレー式に麓の石鎚神社口之宮と前神寺から頂上社および前神寺奥ノ院まで戴いて行くのが特色である。出入りの作法には水禅定というみそぎの儀式や,のぞき岩の試練などがある。信者は四国各県はもとより岡山・広島・山口・大分・福岡など各県にまでひろがっており遠くはハワイまで進出している。山麓地方ではお山踊りの芸能がみられたり,山の残雪によって農作業の指標する習俗もみられ,本来は素朴な農耕信仰の山であったものであろう。〔参考文献〕西海賢二『石鎚山と修験道』1984,名著出版