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●石田梅巌 いしだばいがん

アジア 日本 AD1685 江戸時代

1685〜1744(貞享2〜延享1)江戸時代の中期より後期にかけて普及した人生哲学であり社会教化運動であった石門心学の始祖。丹波国桑田郡東懸(とうげ)村(現京都府亀岡市)に農家の次男として生まれた。23歳のとき京都に出て商家黒柳氏に仕えたが、仕事のあいまに人間の本性とこれにもとづく道義についての考察を深め、1729年(享保14)45歳で京都車屋町の自宅を講席として布教を開始した。その内容は、当時なお盛んであった抑商論・排商論に対して、商業のもつ社会的役割と商人の存在意義を強調し、すすんで士農工商の四民平等に生得する「性」の長養をすすめたものであった。1744年60歳で没するまでの15年間、ひたすら講説につとめ、斎藤全門・杉浦止斎・富岡以直・手島堵庵らの有能な門弟を育て、心学興隆の基礎を築いた。著書に『都鄙問答』(1739)・『斉家論」(1744)・『莫妄想』(刊年不記)などがある。

〔参考文献〕柴田実編『石田梅岩全集』上下2巻、1972、清文堂

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