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●石敢当 いしがんとう

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 “石敢当”(せきがんとう)の3文字,古くは“泰山石敢当”の5文字を石に彫り,それを辻や丁字型道路の突き当たりに立てた。その目的は,屋敷内に侵入する邪鬼を払うことにあるとされる。俗説では,石敢当とは,中国古代の武将の名であるとされるが,正しくは石そのもののもつ威力によるものと考えられる。8世紀末に中国福建省の甫田県の知事が,県内の除災で建てさせたのが,記録の上では最古といわれる。14世紀以来,福建を窓口として進貢貿易してきた沖縄では,そこから石敢当を立てる習俗が入ったことだろう。日本では青森県まで分布しているといわれるが,数のうえで沖縄ほど多い県はない。一方,地方には,無文字の石を立てた地方があり,古くからの石を立てる民俗との習合だと考えられている。“いしがんとう”と呼びなから,敢当石(がんとういし),石巌当(いしがんとう),散石当(さんせきとう),石散当(いしさんとう)などの誤字もみられる。沖縄では現在も立てる例が多い。