●イザイホウ
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沖縄県久高島で午年に行われる祭事。旧暦11月15日から6日間が本祭り。本祭りの約1カ月前に御願立が,御願立以後本祭りまでのあいだに7回の御嶽詣りが行われる。久高島は一定年齢に達した島の全女性が参加するユニークな神役組織を有し,イザイホウはその神役組織への加入儀礼である。イニシエーションを受けるのは30〜41歳までの女性。祭りの最初の3日間新加入者たちは「七つ家」と称される臨時に建てられた小屋に籠る。七つ家への入り口となる神アシャギの前に横たわる「七つ橋」は,現世と他界を繋ぐ象徴的装置であり,死して再生するという通過儀礼一般に認められる観念を見事に表現している。イザイホウをへた女性は,タマガエ−ヌウプティシジ(複数ある御嶽の神)を各家で祭る。タマガエ−ヌウプティシジは,長女の場合父方祖母から継承する。そのほかにもウムイ・ティルルといった神事歌謡やそれに伴う舞踊・神送り・オナリ神信仰なともイザイホウを構成する重要な要素であり,沖縄の祭祀研究にとって見逃すことのできない祭事の1つとなっている。最近では1978年(昭和53)に行われた。