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●生野の変 いくののへん

アジア 日本 AD1863 江戸時代

 幕末の尊攘派挙兵事件。1863年(文久3)は8月18日の政変を境に前半は長州の独走的高揚,政変以後は公武合体派が要所を抑え,長州の急落傾向となった年である。但馬国生野の変はこの年,長州藩の尊攘派下級武士と但馬の郷士,豪農層が主力となり,大和の天誅組に呼応し討幕にむけ蹶起した事件。同地は土着の豪農を中心に海防用農兵組織の運動がみられ,薩摩藩士美玉三平・筑前藩士平野国臣らの活動が尊攘的主張を盛りあげるにいたった。在京の真木和泉との連携,萩に逃れていた七卿落の1人沢宣嘉を総帥に迎え,強硬派の長州藩士河上弥市らが加わり,ついに11月12日代官所を占拠,2,000名に及ぶ農兵の集結がみられた。尊攘派の志士が藩体制を越えつつ躍動集結し農兵組織を駆って討幕にむけて挙兵する事件は挫折,大勢は藩を挙げての討幕運動にむかうことになる。この挙兵も姫路・出石藩兵の進攻により瓦解,平野の刑死で終わる。