●イグルー
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北極圏のエスキモーが冬期に使用する半地下式の家。狭義には,雪塊をナイフで切り出し,らせん状に積み上げたドーム型の小屋がイグルーと呼ばれる。しかし,このような雪小屋を冬の住居とするのは,カナダ・エスキモーだけで,アラスカやグリーンランドのエスキモーは,ツンドラの土を掘りおこし,流木や海獣骨の柱・梁の上に積んだ土小屋に住む。雪の家も土の家も,立派なイグルーであり,後者のほうがむしろ多くのエスキモーによって利用されていたのである。ただし,カナダ以外のエスキモーも,一時の仮小屋あるいは貯蔵庫として小さな雪の家をつくることがあった。冬の住居としてのイグルーは,冷たい外気を遮断するためにトンネル状の長い通路をつくり,小さな穴から部屋に出入りするなどの工夫がこらされていた。凍結した土や雪の壁は断熱性が高く,石ランプなどのわずかな熱でも室内を快適な温度に保つことができた。