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●イギリス連邦 イギリスれんぽう

ヨーロッパ 英国 AD 

 日本では英連邦と訳されているが,その原語はCommonwealth of Nationsであって,イギリスという文字は入っていない。かつてのイギリス帝国が,1931年のウュストミンスター憲章によって,一時 British Commonwealth(of Nations)に改称されたので,そのころからの名残りといえよう。British Commonwealthといわれた当時は,イギリス・アイルランド・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドおよび南アフリカ連邦の6白人国家で構成されていた。1932年の帝国経済会議イギリス連邦特恵関税制度が成立し,いわゆる通貨面のポンド圏とともにイギリス帝国経済ブロックが出現した。第二次世界大戦後イギリス植民地が次々と独立すると,1947年にインド・パキスタン,1948年にセイロン(スリランカ)がイギリス連邦のメンバーとなり,イギリス連邦の構成が変化したので,1949年からはBritishをつけないのが正式名称となった。1949年のイギリス連邦首相会議において,王(現在はイギリス女王)は単にイギリス連邦構成独立諸国の自由な結合の象徴ということが決定され,王(女王)ヘの忠誠の誓いは必要でなくなった。したがってインドが1950年共和国となり,その国家元首はイギリス国王(女王)ではなくなったが,その後もいぜんとしてイギリス連邦の構成国である。しかし,政治的な理由から1949年にアイルランド,1961年に南アフリカがイギリス連邦を脱退した。オセアニア地域ではオーストラリア・ニュージーランドのほか,西サモア・トンガ・フィジー・パプア=ニューギニア・ナウル・ソロモン諸島・ツバル・キリバス・バヌアツがイギリス連邦のメンバーである。ナウル・キリバス・バヌアツは共和国であるからその通貨にはイギリス女王の肖像がみられないが,そのほかの諸国(ドミニオンという地位)の通貨には共通して,国家元首であるイギリス女王の肖像が明示されている。イギリス連邦の大平洋島嶼諸国に対する援助は,主として技術協力のためのコモンウェルス基金(CFTC)というメンバー諸国の拠出金のプールによって行われる。しかし,具体的なプロジェクトは,貿易・エネルギーに関する地域協議グループで決定される。これらは1978年に発足したが,1980年にはエネルギー問題のためにCommonweath ReGional Revewable EnerGY Rescurces lnformation SYstemも設けられた。さらに,農業や海洋問題についてもイギリス連邦としての援助や協力機関があり,スヴァにはCommonwealth Development Corporation ReGional Office for Pacific Islandsが置かれて,メンバーの太平洋島嶼諸国に対する援助や協力の事務を行っている。