●イギリス−フランス協商 イギリス−フランスきょうしょう
ヨーロッパ 英国 AD1904 ハノーヴァー・ウィンザー朝
イギリスとフランスとのあいだに締結された植民地協定。1904年,ロンドンにて調印。両国は植民地争奪戦で久しく敵対関係にあったが,フランスのドイツに対する年来の敵意,ドイツの性急な世界政策に対するイギリスの警戒,イギリスの同盟国日本とフランスの同盟国ロシアとのあいだに勃発した日露戦争に巻き込まれることへの危惧などの事情に促されて協定は成立した。協約と宣言からなるが,協商の核心はエジプトおよびモロッコに関する宣言で,イギリスはエジプトにおいて,フランスはモロッコにおいてそれぞれ優越的地位を占めることが確認された。また,フランスはニューファンドランドにおける漁業権をほとんど放棄する代わりに西アフリカの要地をいくらか獲得し,さらにシャム・マダガスカル・ニューヘブリディーズにおける懸案事項が解決された。この協商はロシア−フランス同盟・イギリス−ロシア協商と合して三国協商に発展する。