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●生き神 いきがみ

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 特定の人間が神聖視され,一時的あるいは恒久的に神として崇められる宗教現象ないし神観念の一形態をいう。広く人神・人間神(a man‐God)として信仰されている。フレーザーは大きく宗教的人間神と呪術的人間神とに分けた。後者は超自然的存在が人間の肉体をとって受肉し,その超人間的力・知識を啓示する霊感型・受肉型の人間神,後者はその異常な力を自然とのあいだにある物理的共感から引き出す。しかし二つの型の人間神は理論的に区別しえても事実上は困難であるという。恒久的な人間神は国王や曾長の事例に典型的にみられ,一時的人間神は神霊が巫者に一時的に憑く,シャーマニズムと関連した事例にみられる。わが国の事例としては,前者に戦前の現人神(あらひとがみ)の天皇,後者には祭礼のさいの頭屋,稚児・巫女があり,後者から前者への移行には新宗教の教祖の事例がある。