●筏 いかだ
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伐採した竹・材木・パピルスを並べ,藤蔓,のち針金・鉄環で締め,水上に浮かべたもの。アバという中流の流れのゆるやかな広い場所で筏をくみ,漕手・梶取が乗り,かなり高度な技術を用いつつ下流へ流した。船が考案される前には水へ流す唯一の水上交通手段でもあった。多くは河川を利用する。またアメリカのカリフォルニア沿岸や南米の太平洋沿岸・アンデス山脈中の湖水,さらにナイル川の上流・アフリカの内陸部の湖水なども使用されている。たとえばパピルスという草の茎を束ねてカヌー型につくった葦船(パピルス船)がある。
筏のなかには真珠筏,牡蠣筏や対馬の海草採取用の筏のような定着型のものも少なくない。
筏株は河川の筏送りを専業とする乗人の独占稼業権,木材を筏に結束し流送する権利をさす。筏師は河川での筏作りと筏流しに専業する運材労務者である。こうした権利と労務者によって筏は流すことができた。
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