●イオラニ宮殿 イオラニきゅうでん
北アメリカ アメリカ合衆国 AD
下町に近いキング街とリチャード街の区画を占めるイオラニ宮殿は,合衆国内でパレス(ハレ=アリイ)と名のつく唯一の建物である。イオ=ラニとは「王家の鷹(イオ)」の意味で,鷹はハワイ王家の権威の象徴である。イオラニ宮殿には新旧の建物があって,旧パレスは1845年にカメハメハ3世が建てた。パレスといっても,平屋建てのバンガロー風のものである。現在の,ヴィクトリア風の建築様式を採り入れた新宮殿は,カラーカウア王が1882年に命じて,翌1883年2月に完成させたものである。同王の妹リリウオカラニは,1893年に退位させられてから,この宮殿に幽閉されるという悲劇が演じられている。その後,1969年までハワイの行政部門が置かれていたが,宮殿の裏に新州政府ビルが完成して移転したので,宮殿は博物舘として一般公開するために,300万ドルをかけて復元工事を行い,ハワイ王朝を偲ぶ名所となった。
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