●イオニア人 イオニアじん
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ギリシア人の主要な種族の一つ。ギリシア東方方言群に属するが,イオニアという名称は小アジア系の言語に由来する。伝説では,ヘレンの子クストスとクレウサのあいだに生まれたイオを名祖とするといわれる。古代においてはアルカディア人と同様に古い種族と考えられていたが,ホメロスの『イリアス』で一度でてくるだけである。歴史時代には,小アジア西岸の中部,その沿岸の島嶼,キュクラデス諸島の一部,エウボイアとその対岸のアッティカなどに定住していた。小アジアのイオニア人は先住民などと混血したが,アテナイ人との関係が深く,植民の指導者にアテナイ人が多かった。ピュアネプシオンの月(10〜11月)にアテナイで行われる祭りアパトゥリアはイオニア人に固有の祭礼であった。小アジアのギリシア人は,民族的にはギリシア人であったが,地理的にはペルシア帝国の一部分に居住していたため,前5,4世紀には複雑な状況に置かれていた。