●イオニア式 イオニアしき
ヨーロッパ ギリシャ共和国 AD
ドーリア式・コリント式とならぶ古代ギリシアの神殿建築様式の一つ。一般には,ドーリア式の質実,コリント式の華麗に対して,イオニア式は優雅であるといわれているが,3様式の相達は神殿の柱と柱頭においてみられる。イオニア式の柱は比較的細く,普通は24の構彫を施して柱頭は渦巻形で柱の上にはフリーズがある。イオニア式は前7世紀ごろにイオニアにおいて成立し,ドーリア式とともにギリシア建築の主流になった。この様式の神殿は小アジアとその沿岸の島々に建てられたが,現在に残るものは少なく,エフェソスのアルテミス神殿が有名である。アテナイにおいては,前407年に完成したエレクテイオン・ニケ神殿がイオニア式である。前423年にフェイディアスによって完成されたパルテノンは,主としてドーリア式であるが,内部の桂とフリーズにイオニア式が用いられている。