●イェリコ遺跡 イェリコいせき
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死海北西部に位置する遺丘で初期農耕村落址の一つである。パレスチナのナトゥフ文化以降の歴史研究における重要な遺跡。19世紀初頭より調査が始まり,1950年代にケニョンにより大規模な発掘調査が行われた。テル最下層(前10000年紀〜前9000年紀)からはナトゥフ文化の住居址と基壇が出土。前9000年紀末(無土器新石器時代A)には大集落に発展。この集落は日干しレンガでつくられた小型円形住居址からなる3〜4ヘクタールの広さで,大規模な望楼のある石造周壁により防護されている。金属器も土器も不在の石器インダストリーを形成。農耕の存在と家畜(ヤギ)の存在が推察されている。また,無土器新石器時代B(前8000年紀後半〜前6000年紀初頭)や青銅器時代,鉄器時代の文化層も確認されている。〔参考文献〕J.ホークス編,桜井清彦監訳『世界古代遺跡地図』1984,原書房