●家筋 いえすじ
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個人の性格や能力,身体特徴,さらには社会的職能などが“家”によって超世代的に継承されることを合意したことばで,家系や血筋に近似した用語。家の世襲性や階層性が強く意識される日本では,個人を評価する場合にその人格や能力だけでなく家を媒介基準に判断することが多く,その場合しばしば家筋がとりざたされる。この家筋が具体的に問題とされるのは,たとえば狐憑きや犬神憑きなどの憑物筋,肺病などの病気筋,力持ち,長命などの能力筋,また巫女筋,山伏筋,芸能筋などの職能筋と関連させてであるが,一般には通常の人間には保持できない特殊な力や技芸が家筋をとおして継承されると考えられている。それを東日本では「マケをひく」,西日本では「ソンをひく」などという。そして元来信仰に根ざし俗信化した憑物筋のように,周囲の人々から通婚を忌まれるというような社会現象が今日でも地方によっては生起し,家筋の観念が社会的差別の一因となっている例がある。