●安奉鉄道 あんぽうてつどう
アジア 中華人民共和国 AD
奉天(現瀋場)と鴨緑江岸の安東をつなぐ全長258kmの鉄道。敷設は日露戦争中日本が朝鮮から満州(現・中国東北部)へ軍需物質を輸送するため軽便鉄道を建設したのが最初。日本は1905年清朝とのあいだに満州善後条約を結び同鉄道の管理権を獲得するが,かねてから東北の鉄道利権を要求していたアメリカから強い反対を受ける。清朝も折からの利権回収運動に乗り,元来広軌鉄道の契約ではなかったとし,南満州鉄道との分離を主張した。しかし日本はイギリスの支持をとりつけ,1906年小池奉天総領事と東3省総督錫良とのあいだで強制的に覚書を交換させ,広軌鉄道の建設を着工する。中国国内ではこの事件をめぐり日本商品不買運動がひろがった。l911年10月に工事は完了し,開通する。当初日本の管理期限は15年間であったが,1915年に99年間に延長させている。