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●行灯 あんどん

アジア 日本 AD 

 油用の灯火具,灯火用具の一つ。木などの枠に紙を張り,なかに油皿をすえて灯火をともす道具。室町時代中期から行われたらしい。初め歩行のさいに用いられていたが,江戸時代中期以降室内用として一般化。種類は辻行灯・置き行灯・かけ行灯など。ランプ,ガス灯の普及で消滅している。そして携帯用から室内にすえるものとかわったものである。初期のものは松前などからみられるように,夜間の歩行のさいの照明用のものであった。おそらく灯火におおいをして歩行しやすいように用いたものである。寛政年間(1789〜1800)ごろにおいても行灯は夜間の往来を照らす,とくに足許を照らすものであった。その形は行人の用いる露地行灯に似たものである。その種類には先述したもののほかに形状にこだわると,角行灯,九行灯(遠州行灯),台行灯,有明行灯,土蔵行灯があり,使用の場所から名がつけられている。そのなかに数寄屋行灯,枕行灯などがある。こうしたものが電気にかわりはじめたのは明治,大正時代になってからである。

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