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●安藤広重 あんどうひろしげ

アジア 日本 AD1797 江戸時代

 1797〜1858(寛政9〜安政5) 版画「東海道五十三次」で知られる江戸時代後期の浮世絵師。江戸八重洲河岸に住む定火消同心安藤氏の子。13歳で父母の病没に遭い15歳で歌川豊広に入門,翌年広重の名を許さる。一遊斎と号し,狩野派・南画,さらに四条派も身につけ,26歳のとき,火消同心の家職を退いて画業に専心。美人画を主に武者絵・役者絵を描いたが,1832年幕府行事に参加して初めて東海道を旅し,その体験と印象をもとに翌年から「東海道五十三次」を保永堂より版行,人気を高めた。宿場ごとの環境が自然描写とともに描かれ,道中筋の人間の暮しと表情がより効果的に融合している。池田英和泉らが引き継いだ「木曽街道六十九次」も名作で,鑑賞者が画中に加わり画中の人物とかかわるごとき感覚に作画の妙味がある。その他,木曽街道・江戸名所・京都名所などの作品がある。彼は40歳のとき妻を失い,嗣子にも先立たれるなど,その境涯は不運に見舞われることが多かった。62歳で没した。墓は浅草の東岳寺。死因は安政5年に流行したコレラであった。

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