●アンティステネス
BC445
前445〜前360ころ キュニコス派(犬儒派)の哲学者。アテナイ人の父とトラキア人の母とのあいだに生まれた。最初弁論家のゴルギアスに学び,のちソクラテスの熱烈な弟子となる。ソクラテスの刑死の場につめていた1人である。ソクラテスから“忍耐”と“不動心”を学び,いわゆる犬儒派的生活を送った最初の人である。彼はソクラテスの〈よく生きる〉を徳に従って生きることであると解し,幸福は徳にもとづいて生きることによってのみ得られるものであるとした。徳はソクラテス的強さを要する以外は,それ自体で足りるものであって,行動に属し,多くの言論や学問を要するものではないと説いた。また,語の意味を探求することによって,徳が何であるがは知ることができるし教えることができるとする点でも,彼はソクラテスの徒であった。