●アングル
ヨーロッパ フランス共和国 AD1780 フランス王国
1780〜1867 フランス,モントーバンに生まれ,16歳でパリに出て古典派のダヴィドの門に学ぶ。21歳でローマ賞を得た。政府の都合で26歳のときローマ留学,以後18年間古典美術を研究し,ラファエロに私淑,その後の作品に著しく影響を受けた。ナポレオンの失脚で師ダヴィドも追放されたが,アングルは祖国に迎えられ帰国,古典派の代表的後継者となる。当時古典派はマンネリズムに陥り形式化しつつあったため,古典の明晰な骨格を復活させようと努力した。彼の最も愛好したテーマは女性の裸体美であった。彼の線と形に対する独特の優れた感覚は,対象を絵画的な秩序に再構成している。滞伊中の力作「グランド=オダリスク」を初め,「ヴァルソンンの浴女」「リビエール夫人像」「アンジェリックを解放するロジェ」などの婦人像は典麗をきわめ,その適確な技術はまさに古典的絵画の極致を示すものである。