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●アングリカン=コミュニオン

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 英国教会を母胎とし,カンタベリー大主教の指導的地位を承認している世界的な結びつきをもつ聖公会の諸教会の総称。これは,1867年以降,10年ごとに開催されてきているランベス会議のなかから育まれてきたものである。この会議はあくまでも公的な連絡機関であり,共通の問題についての討議の場ではあるが,決して拘束力をもつ決議機関ではない。したがって,ローマ=カトリック教会のような中核をなす権威というものがあるわけではなく,原理的には各国の聖公会としての自律性が貫かれている。拘束力はないとはいえ,アングリカン=コミュニオンを一つに結びつけている共通のものとしては,ランベス会議やカンタベリー大主教の指導的地位のほか,ランベス四綱領と共同の祈祷書があげられる。祈祷書に関しては,多くの教会は,多かれ少なかれ英国版とは異なったものを用いているが,その基本は同じである。ランベス四綱領とは,聖公会の基本的立場を示すもので,1888年のランベス会議で確認されたものである。それは,[1]啓示された神の言としての旧・新約聖書,[2]洗礼の信条としての使徒信条と,キリスト教信仰の十分な表明としてのニカイア信条,[3]キリスト自身によって制定された素材と制定語を正しく用いて行われる洗礼と聖餐の二つのサクラメント,[4]国によって種々異なるが,必要に応じて適用される歴史的主教職,である。この基本的な立場においてとくに重要な点は,これらの主張が教会一致へとむけられて提唱された点である。実際に,ローマ=カトリック教会とプロテスタント教会との“中道”を自覚的に歩むことにより,聖公会はいわゆる両者の“橋渡しの教会”ブリッジチャーチとして,世界教会一致運動の当初から重要な役割を担ってきているのである。現在アングリカン=コミュニオンに,連なる全信徒数は6,500万人である。