●アルビジョワ派 アルビジョワは
ヨーロッパ フランス共和国 AD
中世の異端の一派。12世紀から13世紀にわたりライン地方から南フランス・北イタリアにかけてカタリ派異端がひろがり,とくに,西南フランスのラングドック地方で定着した。カタリ派の西南フランス現地での呼称がアルビジョワ派である。同地方の都市アルビに発生したと信じられたことに由来する。善悪の神の対立を信じ,悪神の領域たる現世から徹底的な禁欲生活をもって解脱すべきであると説き,教会を非難した。教会側ではシトー会士が対策にあたったが功を奏せず,法王インノケンティウス3世は十字軍を宣布した(1209)。これを“アルビジョワ十字軍”という。以後,主として北フランス騎士からなる十字軍が南フランスを転戦し,パリ和約(1229)で南部制圧が完了し,異端の公然活動は封じられた。この事件の渦中に大僧団ドメニコ会が成立し,対抗説教と新設の法廷である異端審問(インクィジション)を担当した。これを機に王権が南部に浸透した。