●アルバニア人 アルバニアじん
ヨーロッパ アルバニア共和国 AD
バルカンの土着民で,アルバニア社会主義人民共和国の住民。1976年の推定では,同国の人口は約255万である。また,ユーゴスラビアのコソボ・メトヒア自治州の住民の大多数もアルバニア人である。インド=ヨーロッパ語系のイリュリア人の系統をひき,ゲグ族とトスク族に大別され,剽悍な山岳民であった。前者はアルバニア北部とコソボに,後者はアルバニア南部に住んでいる。部族制の伝統が強く,ゲグ族の場合バイラクという部族社会に分かれて自治を行い,バイラク内部で通婚関係などを保っている。また,コソボのアルバニア人は,アルバニア国内の住民と強い連帯意識をもっている。15世紀末,オスマン帝国の支配下に入り,イスラームに改宗するものが出た。現在,アルバニア住民の約65%,コソボ住民のほとんどはムスリムである。言語もトルコ語の影響を強くうけている。アルバニア人は,オスマン帝国の傭兵として,バルカンやアナトリアにおけるキリスト教諸民族の独立運動弾圧にしばしば利用された。