●アルハンブラ宮殿 アルハンブラきゅうでん
ヨーロッパ スペイン AD
スペインのグラナダにあるイスラーム=スペイン(アンダルス)時代の代表的遺構。アラビア語で赤色を意味するアルハムラーウのスペイン語なまりがアルハンブラ。城壁が赤色であったことが宮殿名の語源といわれる。アンダルス最後の王朝であるナスル朝歴代君主の居城。王朝の開祖ムハンマド1世の築城に始まり,歴代の君主によって増改築された。現存の宮殿は14世紀以降のものである。周囲をキリスト教諸国に包囲されていたナスル朝の君主は,イスラームの栄光を宮殿建築のなかに結晶化させようとした。変化に富むアーチ,繊細な柱,精巧な壁面装飾などによる城中の各部屋,イスラーム教徒の憧れである噴水が美しい中庭は,イスラーム文明の芸術的頂点を示している。19世紀,この城を訪れたアメリカ入作家ワシントン=アーヴィングは,この宮殿にまつわるさまざまの伝説を収集し,それを『アルハンブラ物語』として再生させた。
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