●アルカディア
ヨーロッパ ギリシャ共和国 AD
ギリシアのペロポンネソス半島中央部の高地。山岳に囲まれ,ことに北は2,000mを超える山々によって限られる。古代にはテゲア・マンティネイアなどのポリスがあり,のちにはメガロポリスが建設された。古代のアルカディアの住民は,ミケーネ文化を支えていたギリシア人の言語に近い方言を用いていた。アルカディア方言は,ドーリア人の侵入以前に,ギリシア世界に入っていたギリシア人の言語である。メッセニアの先住民の一部が,ドーリア人の侵入をさけて,この地域に移り住んだと考えることもできる。山間の村落に分散居住し,大きなポリスをなすことは余りなかった。古典期になると,スパルタの勢力下に入った。レウクトラの戦い(371B.C.)にスパルタが敗れてから,テーベのエパミノンダスの指導のもとに,アルカディア同盟を結んでスパルタと対抗したが,内部対立があって瓦解した。