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●アーリアバタ

アジア インド AD 

 古代インド,5世紀の天文学者であるがまた数学者としても著名。ギリシア天文学の明確な影響が文献に現われ始めてくる時期の最初の学者で,彼に続いて,6世紀のヴァラーハミヒラ,7世紀のブラフマグプタ,12世紀のバースカラなどが知られる。

 インド最古のリグ=ヴェーダには二十八宿のもとらしい2,3の星名がみえるが,アタルヴァ=ヴェーダには,現在の二十八宿と同じ名のものが完全に記されている。インドの天文学はほかの国々の多くと同じように,占星術と密接な関係をもった最高の学問とされ,通常3期に分ける。第1期はヴェーダ時代,第2期は前3,4世紀〜4世紀の叙事詩などを含む時代,第3期はそれ以降ギリシアの影響を受けた時代。二十八宿は,バビロン起源説・中国起源説があるがインドでも前1200年に遡るとする計算もある。ギリシア天文学の影響を受け,占星術と結びついたインドの天文学は仏教の伝播に伴って中国・日本にも伝えられ,8世紀に訳された『宿曜経』は有名であるが,純科学的なインドの暦法,九執暦も翻訳された。