●阿羅本 あらぼん
アジア 中華人民共和国 AD
生没年不明。唐代の中国で普及した景教(ネストリウス派キリスト教)の宣教師。従来アラボン、オロボン、アロペンなどと読まれていたが、最近、中世ペルシア語の発音にもとづき、アルワーンと読むべきであるとする説が現れている。『大秦景教流行中国碑』によれば、彼は635年(貞観9)最初の宣教師として陸路により中国につき、宰相房玄齢らに迎えられて長安に入った。入唐後、布教活動に努力し、とくに景教経典の中国語訳を推進し、景教発展の基礎を築いたことは重要である。彼の努力により、太宗の時代に、長安に大秦寺が建設されて景教の中心となり、高宗の時代には諸州に景寺が置かれた。高宗より彼に対し鎮国大法主の称号が授けられたことは、彼の功業を具体的によく示している。